** Topic 2016年 6月**

 

●猫の歯肉口内炎



















 歯肉や口の中の広い範囲に、細菌やウイルスなどの感染や自己免疫などさまざまな要因により、非常につよい疼痛を伴う炎症がおきることがあります。
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上記の写真は、猫の口の中ですが、歯肉全体からのどの奥につながる部分の口峡部と呼ばれる部分まで、炎症がおきて赤くただれてます。
このような進行した口腔内の炎症は、抗生剤や消炎剤などの内科治療のみでは痛みをとることが、難しくなります。
外科治療として、抜歯や炎症部位へのレーザー治療などがあります。
治療の要は、歯牙を保持する歯周組織の感染を押さえること。
抜歯は、細菌が取り付く場所をなくし、さらに、炎症部位の除去をおこなうことで、口腔内の細菌数を減らす。それにより、炎症を抑え、痛みをとり、ご飯を食べれるようになります。炎症を起こす細菌は、多くありますが、その中には、嫌気性菌と分類される細菌が検出されることもあり、歯周組織の奥また、歯の根に生息し、病態を形成する一因になっていると考えられます。
それら細菌を取り除くために、抜歯を含む外科治療は有効と言えるでしょう。
抜歯を行った場合、約60%の症例で、完全寛解がみられるとの報告もあります。猫の歯肉口内炎は、個々に病状も異なり、比較的経過が長くなってしまいます。十分なインフォームドのうえ、治療をうけていただけたらと思います。
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追記;写真の患者さんは、抜歯を行い、ご飯が食べれるようになりました。