** Topic 2011年 7月**

 

●口の炎症


 
 ヒトでも、時折みられる口のなかの炎症ですが、犬や猫でも、もちろん見られます。

しかし、少々の痛みを訴えることをしない、また、症状として表さないので、発見時は非常に重症化してしまっているように思われます。












 








上の写真は、口の中から膿が出ると来院されたネコの口の中です。

上顎の臼歯に、たくさんの歯石が付着し、そのものにべっとりとした粘性物質が付着しています。この、粘性物質の自体が、ものすごい数の病原細菌の巣となります。汚れが比較的少なく見られる犬歯の歯肉にも炎症が見られますので、病原細菌がほぼ口の中全体にまで広がり感染しているものと推察されます。

このように、口の中で強い炎症をもたらす、病原菌は、口の中にとどまらず、血行を介し、内蔵へ移動し、主に心臓、肝臓、腎臓に直接悪い影響をもたらします。また、免疫能が低下している子においては、呼吸器においても、同じ病原菌が確認されることがあります。

イヌやネコも本来ヒトと動揺に、きれいな口腔内環境が保たれることは、健康である上でも大変重要なことでありますが、イヌやネコ自身が、口の中に起きている違和感や痛みを接触的に訴えることは、大変少ないです。

そこで、なるべくひどい状態にならないためにも、飼い主さんが積極的に口の中のチェックを行ってあげることが、大切ですね。