風の森動物病院

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デンタルケアーの勧め

犬も猫も、生まれた時は、小さなピカピカの歯!これが、生後6か月令ごろまでには立派な永久歯に生え換わります。

大きくて立派な歯!!

大型犬の歯は、ほんとにほれぼれするほどごりっぱ!

一方、小型犬は、小さな顎に関わらず、とっても大きな歯が所狭しとはえています。これは、繁殖の過程で体格が小型化したのも関わらず、歯の大きさはそんなに変わっていないからです。

小型犬に、歯周病が多いのは、歯が密に生えていることが大きく関与しています。歯と歯の狭い隙間に食べ物のカスがつまりやすく、手入れをしないと、えっ!こんなにというほどあっという間に歯周病の原因になる、歯垢がついてしまいます。

歯垢は、くっさーい!!という、日々の不快感だけでなく、徐々に歯周組織を傷めて、自身は石灰化により硬い歯石になります。この歯の付着物は、お口の中だけでなく、心臓、肝臓、腎臓と主に循環器にも多くの影響を与えます。なぜなら、この歯垢には、多くの細菌が含まれ、この細菌が血流にのり全身に回ってしまうからです。(細菌の中には、毒素を産生し、さらに組織を攻撃するものがあります。)

人では、歯周病原菌が心疾患、肝疾患、腎疾患の直接の原因菌になると解明され、口腔内の衛生が特に注目されていますよね。(テレビのコマーシャルにも、あるかな?)

家族の一員である動物たちが、うれしいことにどんどん長生きができるようになってきました。いつまでも元気に、おいしくご飯が食べれるよう、そしてより快適な生活が送れるように、今一度お口の中に、着目してください。

もしかして、ちょっと痛そうな歯や歯肉があるかも。

高齢なペットたちも、高齢だからと諦めず、『ほんとは痛いよ!でも、頑張ってたべてるの。』と我慢しているかも。

犬の歯の話が長くなりましたが、ネコちゃんの歯も、同じように歯垢がつき歯周病になります。でも、ネコの場合は、この歯周病に関係して、多くの独特の症状を持ち合わせています。これについては、またの機会に。。。

では、まず、傍らですやすやしている?(元気に飛び回っている?)我が家のペットのお口をのぞいてみましょう。!!!